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「田舎暮らしの夏休み。みんなが東京からやってくる」(後編)

前回の続きを。

次にやってきたのは依然私がプロのダンサーだった頃のダンサー仲間。二人のチビを連れて夏休みを過ごしにやってきた。

彼等がやってきた時はちょうど夏の一番暑いときだった。うちは「うなぎの寝床」な作りで、夏は暑く冬は寒いので有名。そのくせ冬に必須の断熱材はゼロだし、クーラーも入っていない。それらを入れるほどここに長く住むか分からない私達一家には投資したくないところ。結果的に夏は暑く冬は(非常に)寒い。東京の一定に温度が管理された生活環境に慣れている私にはある意味カルチャーショックだけど、何事も物は試し!という性格もありあまり苦にはならない。しかし、、、新生児にはこれは、生死を分けることのようだ。。。今回訪ねてきてくれた友人は産後1か月ちょっとの新生児を連れてきた。それがいっちばん暑い時と被った。。。「すべて、しょうがない。やるっきゃない」が合言葉の私も友人も、アイスノンを子供達に渡し、冷却シーツを敷きどうにかしのいだ。でも新生児には負担だった。。。途中から体調を崩し、1か月を予定していたが、早めに帰っていった。聞けばその後数回に渡る救急車沙汰だったらしい。やっぱり新生児は静かに、ゆったりと、一定の温度を保ってあげるのが必須なんだと痛感した。

しかしやっぱり全て体験しないと分からない性格は死なないと変わらないんだろうな。そういう人じゃないと、古民家とか、住めないと思う。

「田舎暮らしの夏休み。みんなが東京からやってくる」

今年で4年目の田舎暮らし。毎年夏になると、、、東京で一か月以上に及ぶ幼稚園の夏休みに四苦八苦している友達がドヤドヤやってくる。保養、バケーション、子供放牧の目的で。

今年もやってきた。3組連続。

まずは独身親友がいつものように数日間遊びにきた。まだこっちで友達がすごく少ない私にとっては貴重なエネルギー補充要素。今回は近くの穴場温泉へ行った。この地域、至るところで温泉が湧いていて我が家は銭湯代わりに温泉を利用するわけだが、やっぱりピンキリ。今回訪れたのはちょっと知る人ぞ知る温泉。他とは比べ物にならない質の高さだった。お湯自体も、一見ロマンチックなその見かけとは裏腹にどうやらすごく強い成分を含んでいるらしくかなりパンチがきいている。そしてそれぞれの旅館のクオリティーの高さに驚く。この辺り、有名な温泉街がいくつもあるけれど「なぜわざわざ遠くからここへ観光へくるのか?」といまいち腑に落ちないところがあった。どこもダサくて、なんか寂れている。私だったらわざわざ来ない。しかし今回行ったところは別格。旅館の建物もそれぞれチャラくないし、変なお土産やさんもない。質一本で売ってきてるかんじがかなり好みだった。集まっているお客さんも一目で質が高いのが分かる。う~ん。満足。

次にやってきたのは、地球の裏側ブラジルからやってきた友達親子と関東からやってきた元ファッション雑誌の編集者とその子供たち。子供たちはみんなラテン系のハーフということもあって、どこへ行っても目立つ。親も外人だったらきっと観光客慣れしているこの土地の人もなんともないんだろうけど、親が日本人だからね。色々考えるんでしょうね。家が崩壊するんじゃないか!?っていうくらい元気な子供達で、我が家の古民家の「アンティーク」な扉やガラス戸が破損しなかったのは奇跡。

「アンティーク」な戸、といえば我が家。極寒の寒冷地にあるのにビックリする程戸や窓が隙間だらけなのである。隙間、というか、間?サッシとかじゃなくて、いかにも大工さんが直々に作りました、というような木枠の窓。窓を閉める部分の金具もかわいい真鍮か何かの金属の鍵がついていて、穴にうまくはめてクルクル回して閉めるのだ。ある意味、すっごいかわいい。まあ、探してもなかなかないと思う。でもさ、冬になると、、、「家、一応、囲われてます」という程度の断熱性しかない。断熱材も皆無。寒い、とかのレベルじゃない。ですから話はめちゃくちゃ逸れますが我が家では冬前になると家も冬仕様にお着換えします。窓や戸には暴風用の頑丈なカーテンがかかり、廊下には上から下までびっしりのカーテンをかけて風邪を遮断。そうでもしないとどんだけ灯油ストーブたいても意味ないのです。そうそう、灯油ストーブといえば、冬の光熱費。半端ないです。月7万とか、よく聞きます。うちはケチったからな、4万くらいかな、それでも。灯油だけでね。古民家はそもそもの作りが暗いし、冬は日照時間がめちゃくちゃ短いから電気代も半端ないです。

話は戻して、ラテン訪問客を経ても壊れなかった我が古民家。

次に訪ねてきたのは、、、

こちらは次回に回すとしよう。

では!

「超アマチュア女の古民家DIY。まずは壁からやってみた」

この古民家に越してきて1年あまり。

最初越してきた時の壁の色は、、、
「ドブ色」。。。

ロケーションといい、間取りといい、蔵あるし。けっこうポテンシャルは高めとはいうもののあらゆる意味で家の表面のレベルが低い。この家、どんだけお金かけてないのだ?いや、そういう問題ではなくて、ただ古い、ということなのかもしれないですが。

それでこの壁は知り合いの詳しい人に聞いたら土壁でもなく、「土壁風」なクロスが異常に古く劣化したものだ、と。よって、剥がそうにもボロボロして剥がせない。そこで、そのまんま塗り始めました。「かんたん珪藻土」という商品を近くのホームセンターで見かけてしまい、その日から約半年間に渡る壁塗り生活。塗っても塗っても面積ある。ひたすら、塗り続ける。横でもちろん、幼児たちが大騒ぎを始めますがそんなものは完全に無視で、自分をあげるためにジャズを流し、ただただひたすらに。そのうちに私がペンキと履け刷毛を持つと幼児たちは「はじめるのね」とそれぞれに遊び始めるスタンスに。これは結局半年後、終了。かなり、キレイになった。壁って大きい。シンプルにベージュっぽい白に塗っただけですが雰囲気ガラリと変わりました。おススメ☆

DIYに関してはもちろんお馴染みの「壁紙屋本舗」さんを毎晩スマホでサーチし、DIYエキスパートさんのブログも一杯読んで。ブログ、かなり参考になります。ビフォー&アフターの写真も満載ですごいです。気合もすっごい。見ているだけで楽しいし。

とにかくちょっと住める環境になってきました、古民家。

作業は尽きないんだけどね。


「田舎の子育ての実情。田舎は競争社会ではない、はほんと?」

今日は前回に引き続き、田舎の子育てについて考察してみます。

東京に帰って知人によく言われる「ゆったり子育てできていいわね~☆」の中には「田舎は競争が少なくていいわね~」が含まれているように考えます。これは本当かな?と考えてみました。

幼少期は確かに。首都圏のように入るのが超難しい&そこで将来が決まっちゃう私立幼稚園なんてないので、お受験はないですね。しかし考えみましょう。幼稚園で将来が決まらない=「高校でバッツリ将来が決まる」のが田舎です。しかも首都圏の有名幼稚園のように親の経歴やお家柄、収入で合否が決まるわけではないので正真正銘、「実力」です。逃げ場、ないです。なので幼少期は上のイメージ写真からそれ程遠くない生活を送れますが、小学校の高学年くらいからはほとんど皆学習塾に通います。私立中学校受験、ないのに、です。高校で進学校に進まない場合はほとんどもれなく高卒で工場などに勤めますので皆いい高校に進むことに命かけてるわけです。そして田舎の家庭は大抵貧乏ですから高い私立の大学に入る+首都圏での生活費、は準備できないのが実情です。ほとんどの家庭は学生ローンを組むか奨学金狙い&寮が完備されている国公立を狙っていきます。すっごい狭い選択肢。どうりで都会で活躍するほとんどの人材は田舎から出てきているわけです。都会で何の不自由なく豊かに暮らしてきた人達とはそもそもハングリー精神が違う(この辺りもインドで出会ったホームレスの子供達の必死な「絶対のし上がってやる」態度を思い出させます。ある子なんかは先進国で出会ったどんな子達よりも優秀だった。5歳で英語なんかもちろん習ってないのにペラペラの英語で観光案内をしてくれてた)。都会のように余計な情報や遊び場などない分、子供達は皆素直だし、真面目です。そんなところも王道成功に一役かってるんじゃないでしょうか。
そして田舎に来てようやく(時間かかるタイプなんで)わかってきたのは、この王道の進路以外あまり選択肢がないです。つまり、「アートが好きだからアートの道で」とか、よっぽど抜きんでた人でない限り、ないです。一般的な仕事以外を生業にしている大人に接する機会がないし、そういった可能性に気づく機会が極めて少ない。スクールもない。だから「王道ルート脱落は=諦めるしかないね」です。一般論ですけどね、もちろん。ただ、こういう空気は否めない。とっても現実的。とってもシビア。だからどうでしょう?これって「競争社会じゃない?」かな?


とはいえ今日も私は二人の幼児を連れて、近くに無料でかりることができた小さな畑に行ってきました(この辺りの「実情」もまた書いていきますね)。子供達は広い敷地で走り回ったり、草木に隠れてかくれんぼをしたり。とっても楽しいひと時を過ごしました。そんなのも、田舎暮らしのホントです。

以上、偏った見解ではありますが、私なりの考察でした。

次回はちょっと赴きを変えて。。。
DIYについて書いてみたいと思います。私はこれが大好きで。今借りている古民家は DIYし放題。ある意味、私にとってはパラダイス☆そのDIY、まず手始めに始めたのは「壁」。その辺りを書いてみます。

「超アマチュア女の、古民家DIY。まずは壁のアイデア」

では!

「ゆとり子育て?王道一筋、田舎道」

今日はちょっと真面目な投稿にしようか、と。

これはよく東京へ帰ると知人に言われることに「ゆったり子育てできていいですね~!」があります。これってどういう意味なんですかね?

<推測>
1.人口密度が低いからそもそもスペース的に「ゆったり」しているの意?
2.首都圏に比べてハードワークが少なそうだから、親が早く帰宅できる=親と子の時間が「ゆったり」とれるの意?
3.首都圏のように競争社会ではない(イメージ)の意?

まずは1.人口密度が低い、、、田舎の最大の実情は、、、ズバリ!「少子高齢化社会、(バリバリ)」でしょうね。そりゃあもちろん、ゆったりしてます。息子達、帰ってきませんから空き家だらけです。手放したくても誰も、(バカじゃないから)買いません。住んでいるのはズラ~っと、残る婆ちゃん爺ちゃんのみです。そうなると、、、田舎は「町内会」がすごい権力をもっていますから、少ない住人にかかるひと世帯あたりの町内会費、わりとすごいです。そして「若いもん」が少ないため若い人達の「町内の仕事」は増える一方でしょう。将来的にはひとりだけ残された高齢者のケアを町内で行わないといけないだろう、と容易に予測されますね。

次に2.これは事実です。親は基本、20時くらいには帰る家がほとんどです。首都圏の終電でどうにか帰ってくるパパ・ママ達とは全然違います。確かに子供は喜びますよね。しかし、、、子供達は喜んでいる間にどんどん大きくなっていっているわけですよねー。「アレ?いつ貯金?今じゃないんだっけ?」「アレ?どうやって貯金?」が田舎の実情ですかね。ザ・仕事はないよ。だってね、人がいないのに仕事って、、、生まれるんでしたっけ?田舎暮らしに絶対に必要なもの、、、それは「お金を作るためのスペシャルスキル」でしょう。田舎レートの給料なんかでやっていると、「田舎」という別の国の通貨があるくらい首都圏の物価と違います。ここだけでは完結されるけど、もしも!外の「国」に出ようなんて思ったら、、、インドに行ったことがある方は容易に想像できるかと思いますが、国から外に出られる人なんてそうそういないんですよ。本気で「無理」もしくは「わらにもすがる気持ちでどうにか、出てやる」の気合か、です。一緒ですね。

次回もちょっと真面目に考えてみようと思います。
「田舎の子育ての実情。田舎は競争社会ではない、はほんと?」
をお送りしたいと思います。

「空き家の古民家のリアル」(後編)

今回は前回に引き続き

3.「なんの音!?&人はスツールに飛び乗れる」

をお届けします。

なんの音、って、ネズミ、ですよ。ネズミとの共存って。。。

引越してからまずやることは、掃除、ですね?私達の借りた古民家はこの地方ではよくあることらしいのですが、オーナーさんの物がまだそこここに残った状態での引き渡しでした。最初はほぼ全部残していく雰囲気でしたが、、、巨大マッサージチェアはあるは、寝具はあるは、極め付けは仏壇はあるは。そして古民家には付き物の何故か大量にコレクトされた「置物」、、、いらねー。私は断捨離大好き、コンマリ大好き人間で、それこそ結婚する前にほとんどの物を捨てた女。「置物」とか、ない。「入居前にどうして欲しいか言ってくださいね☆」とのオーナーの言葉に今回の契約解消覚悟で要らない物すべてをリストに書き上げました。こまか~く。はい、このやり方、とってもアンチ田舎的。すっごいマズい空気流れましたが、どうにかそこは乗り切り契約続行。でも仏壇は「芯を抜く」(もちろん、知りませんでしたが、芯を抜くと仏壇は仏壇としての機能を無くし、ただの家具としての存在になるとか)でそのまま置いていかれ、黙っていい人演じてたら「毎お盆と正月は、隅の部屋でいいからいいよね」的な空気が流れ、やんわりはっきりお断りしないとそのままいきそうな雰囲気。恐るべし、田舎、なのか、この地方なのか、この人、なのか。。。

話を掃除に戻して。掃除です。それで、隅々まで物が詰まった道具入れの物をすべて片っ端から捨てて残ったものは、、、ネズミの糞、、、。無理だろーーーーーー。無理。私が育ってきたセレブ環境とあんまりにも違っているのは前回の記事に譲るとして、でもここでド根性精神がいつの間にか、常に、場を切り抜けさせている。気づいたら片づけている。

ここで余談。私は若かれし頃プロのバレリーナを夢見て某有名国立バレエ学校に留学&卒業した身。何千人の中からひとり入れるか入れないかの狭き門な学校です。その後プロのダンサーとなった時の一コマ。ある晩の劇場公演出演中 in ドイツでの話。その日インフルに侵され高熱を出していた私。海外ツアー中でもちろん代役もなく舞台にのらざるを得なかったわけですが、フラフラ。激しいダンスが繰り広げられる中、フッとスツールの上に飛び乗るシーンがありました。5人みんなピッタリのタイミングで乗るはず、しかし私だけ、落ちました。舞台ってね、乗る側は意外と緊張感高く、けっこう命かけて本番迎えたりします。すごい気合なわけです。それでも、落ちたんですよ。毎日10時間以上の稽古を休まずやって、命かけた舞台で、でもです。稽古では一回も失敗してなくても、です。次の段落読む前にスツールにキレ―に飛び乗るってそれぐらい、って頭に置いといてください。

で、話を戻してある日の晩。夫と台所で会話をしながら晩酌していると音がする。激しい。走っていらっしゃる。なんかすごい速い。止まった。。。とその瞬間まずはしっぽがチュルっと見え、お姿を見せてしまったではないですか、ネズミ。そしてその瞬間、私は叫びながら気づいたら自分が座ってたスツールに立っていました。

まとめ。 「人は緊急時、舞台とかでは失敗する人も、スツールの上には飛び乗れる」

さて次回は田舎子育て事情をお届けしようと思います。題して
「ゆとり子育て?王道一筋、田舎道」

それでは!

「空き家の古民家のリアル」(前編)

東京から田舎へ移住してマンション暮らしを経て3年後、隣町に借家を見つけた我が家。

目次
1.「町のおもしろおじさん&玄関は開いてるもが常識」
2.「もともと私の実家は&はじめての畳」
3.「なんの音!?&人はスツールに飛び乗れる」


1.
今回の物件、一応、不動産屋を通していたもののかなり形だけ。とある「町のおもしろおじさん」が好きで空き家をいくつも世話していて、そのうちの一軒を紹介して頂いた形だった。このおじさんに繋げてくれた地元人のママ友なんかはこのおじさんから「山付き」で古民家をタダで譲ってもらったそう。この古民家は今や地域の独特な教育に貢献しているがそれはまた別のお話。このおじさんの口利きのおかげで今回の借家、なんでも好きなように手を入れていいという条件で借りられました。工夫してなんだかんだ作るのが好きな私は大喜び。しかもなんだ、このロケーション。ド田舎でも観光地ドンピシャでちょっとしたミーハーエリア。なぜかこんなところで日々外人の観光客に囲まれている。外人好きな夫にはもってこい。パシャパシャ写真なんか撮られちゃって、きっと彼等は「まあ、ジャパンの素敵な田舎の風景と田舎のファミリーね~~☆」なんてことなんだと。

ある日このおじさん、「はいはい~こんにちは~」と言ってシャベルだのユキノシタだの菊だの持って長靴で登場、そのまま庭に直行した。おもむろに出した緑のボトル。「あ、子供も土いじるので除草剤はちょっと、、、」という私の囁きはまったく宇宙語くらいに「?」といった空気で聞き流されガンガン除草剤を投入。2時間くらい土を起こし植物を入れ言った。「これで数年したら庭らしくなるからこれでいいわ☆」そして帰っていった。田舎、すごいなと感じるのは私だけでしょうか?そしてまた別の日、電気かガスかの業者の人が迷惑そうな声で電話をかけてきた。どうやら玄関も裏口も閉まっていた、入れない、ということらしい。いきなり不機嫌な電話をもらってこちらが不機嫌をもらいつつ「玄関閉めるだろ、ふつう」と思ったが、それから数回近所の方からもそんなことを言われて気づく。「どうやらこの地域では玄関には鍵を閉めないらしい」。どうりでインターフォンがないはず。なるほど。サザエさんでそういえば三河屋さん、ガラガラごめんくださ~い!って音、させてたな。

2.
私が生まれ育った家庭は今考えてみると色々異例だった。いくつかの要素でこの異例さは構成されてるわけだが、平たく言えばカッコつけてる家庭・セレブ。親の異常な潔癖主義のお陰で、家はショールームさながら、しょっちゅう雑誌が取材に来ていた。家具はカッシーナだのアルフレックスだの喜多だのが並び、ソファには子供達はのっちゃいけないバリにそれぞれ常にピカピカだった。休日には父がすごい勢いでどっかから個人輸入してきたであろう巨大な業務用床磨き機をグオングオンさせて鼻の穴を興奮でふくらませていた。。。そんな環境が当たり前と思って育った私が現在古民家に住んでいる。なんと手を入れるところが多いのか☆☆
これは飽きないわ!

畳は持ち上がるんだと知った私、取り換えるんだと知った私、そして、高級品だと知った私。「じゃあ、全部取り換えるよね?」と言った私を横目に夫はセッセと畳を上げ外へ出す。畳業者に撤去してもらうのだ(これが、一枚1000円くらい。けっこう高くない!?)。むき出しになった床は松の木を使っているらしく一目それを見た私は「かわいいじゃ~ん!」、深い飴色で、なんか古いヨーロッパの家みたいな色なのだ。その一言を合図に彼は今度はセッセと床を石鹸でこすり続ける。仕上がりは「すっごい素敵!」。後に一度みえたオーナーさんはこの床を見て「今はさ、ホームセンターでも安い畳みたいなシートも売ってるしね、敷けばいいよね」と慰めるように私に言いました。あれ?


長くなったので
3.「なんの音!?&人はスツールに飛び乗れる」
は次回に☆

ではまた!

「借家生活スタート!のための苦悩」

移住後、田舎のマンション暮らしから借家暮らしに至った道のりは前回のブログで書いてみました。

今回はいよいよ借家暮らしスタート!となった我が一家の様子。

さて。移住先での引越し。これが厄介であります。というのも皆さん、「移住」というからには「自分の親も配偶者の親も近くにいない」を意味しますね?ここが肝。そうなんですよ。引越しだけじゃなくて、もちろん、自分が病気になった時や、はたまた子供も自分も同時に病ってる時が最高に辛い。実家が近くにある友達なんかは聞くと実家にしばらく帰ったりするそうですが、そうもいかない。とにかく自力でどうにか這い上がらなきゃいけない。今回の引越しもそんな苦労を抱えてのスタートでした。

引越し当初、息子たちは3歳まえが一人と1歳3か月がひとり。それにミニチュアシュナウザーの愛犬一匹。マンション生活の間も正直まいにちを暮らしていくだけでも体力的にいっぱいいっぱいな状態でした。そこに引越し。。。荷造りの時間を捻出するのも難しい。しかも。我家は超ギリギリの経済で回っていたこともあって夫が「引越しはぜんぶ自分たちでやろう!」とか言い出した。「自分たち」って、ほぼ「私オンリー」じゃ、、、?「ぜんぶ自分たちで」のレベルがまた凄まじい。トラックのレンタカー代もケチるとのことで、会社の運送用のトラックを深夜使っていない時にタダでかしてもらう、と。えーーーーーーーーー。。。うちにはあと軽1台しかないんだよ。。。両母も手伝いに来ないし、子供達も極めて小さいからすっかり、「引越しは荷造り&荷解きまで業者にお願いしよう☆」とか言われると思ってたが甘々すぎた。しかし奴はやる気。こうなると曲げられない。と途方に暮れて日々。話を戻し両母の説明。我らの引越しのことはもちろん実母や義母にも伝えてありました、が、ご両方とも手伝いにくる気配はゼロ。

実母に関しては、本人自身が継母に育てられ(その事実は彼女の結婚式当日に知らされることとなる)、成人するまではそのほとんどをシンガポールとマレーシアで過ごし、成人後はパンナム航空のキャビンアテンダントとなり孤独に耐えながらハワイに在住し、日本人と結婚後はじめて誰も知り合いのいない日本に住み始めたという経歴の持ち主。つまりは「すべて一人でやってきた」人。なので、我らの引越しを聞いても「私もあなた達が小さい頃はたくさん引越しをして本当に大変だったわ~!でも、やるしかないのよ」と電話口で言い放たれたのみ。

崖っぷちから落ちたいけど、途中の岩にひっかかり空を見上げてボーっとしていた私に助っ人が!!!いつも助っ人は、親友M。なんと手伝いに来てくれたのであります。彼女は私の第一子の出産後、実母が「Dが(彼女の愛犬)待ってるから帰らなきゃ。ごめんね~」と言って産後一週間で帰っていき(はい、退院と同時に、くらいのタイミングです)、義母も産院に一度お見舞いに来て「それじゃあこれから観光してくるわ~☆」と帰っていった中、退院後2週間以上も手伝いに来てくれたのでした。そんな彼女。すっごいパワーの発揮具合でした!

持ち前のブルドーザー並みのパワーを淡々と、いやルンルンと、発揮しだした。バッシバシ荷造りをし、軽自動車で隣町(片道約40分)までどんどん運んでいく。一晩でほぼ全て終了。ブルドーザーで搔き出された道を続け!とばかりに私のスイッチもとうとうオン。そこからはもう誰も止められない程の猛スピードで巣を作り始めた私でした。

今回はここまで。
まとめ。
「移住先での田舎暮らしで親は頼れない!」
でした。

さて次回は。いよいよ巣作り。が、まずは「空き家の古民家のリアル」 をお届けします。お楽しみに。


田舎暮らしの実情!?「田舎暮らしの住処事情」(後編)

今日は前回の「田舎マンション暮らし」の続編、「田舎借家暮らし」のほんと を書いていきます。

もちろん、ここに書くことは全て私の個人的な体験からのものです。とっても偏りがあると思いますが、移住をお考えの方の参考に少しでもなればと思っています。

借家暮らし。我が家は田舎に移住してから3年後に「元気な二人の幼児がもっと自由に走り回れるように一軒家を探そう!」と探し始めました。まず我が家がぶち当たった借家探しの壁は:

1.ペット可物件がほとんどない
2.借家自体の数があまりない
3.家一軒がやたらデカすぎる。。。そして。。。古くて汚い。。。


これは、、、「なかなかないねえ。。。売家はいっぱい、あるんだけどね。。。」

ということで第2ステップとして
「中古の家を買っちゃう!?」
という流れにのってみました。周りの移住者も、けっこう家を買っちゃいます。場所が気に入ってて、しばらく住むようなら賃貸で借りるより買った方が安いし。ということらしいです。

それで不動産屋さんのサイトを見たりして、実際内覧に行きました。が。「売家っておまえら、売ろうって気、あるわけ???」っていうすっごいレベルの物がたっくさん、あったわけです。家が超古くて傾いてるレベルはまあ、「土地を買う」っということなんだろうな、としても、家もまあまだ使えるレベルでも中は物でグチャグチャだし、掃除くらい、大したお金かけなくてもできるはずだよねっていう。毎回物件見に行ったあとは夫婦でド~っと疲れました。

こんなのが続いて、購入はやっぱり断念。

「でもいい借家、ないしねー。マンション暮らしで続けるしかないかー」

と思っていた時に通りがかった当時の近所のママ友のお宅。彼女は土地の子。お宅の前が田んぼで、通りがかった時にはちょうど娘ちゃんと田んぼで泥遊びをしてました。
「借家、探してるんだけどなくてー」
とボヤいたら即、ある「おじさん」に電話してくれました。そして即「隣町に、あるってよ」と。その後わかるのですが、この「おじさん」は隣町ではちょっとした有名人の方で。それで「おじさん」に連絡。物件内覧。平たくいうとそれで決定しました。借家生活の始まりが。

借家生活が始まってからの詳細は次回「借家生活スタート!のための苦悩」に回します☆

今日のまとめ。
「田舎では、、、ネットサーフィンじゃない、不動産屋でもない。と・も・だ・ち」
ではまた次回!

田舎暮らしの実情!?「田舎暮らしの住処事情」(前編)

こんにちは。

まず当方の移住時点での家族構成です。
<家族構成>
・27歳夫
・35歳妻(私)
・妊娠5か月(だったかな)の長男
・ミニチュアシュナウザーの愛犬一匹

です。移住後、続けて次男が誕生し家族の仲間入りを果たします。

田舎に移住する際、それぞれの市町村が管轄する「移住セミナー」など参加される方も多いかとおもいます。我が家(主に私)は突発的に行動に移すタイプなので、このような事前の勉強を一切せず、ほぼ「思い付き」でいきなり移住を決行しました。セミナーなどに参加すると住居のことなど説明がなされたり、市町村によっては条件付きではありますが、数年間無料で住居が提供されたりするようなので今頭に浮かんでいる希望移住先がある方はチェックしてみてください。

さて我が家ですが。
1.(付き合ったばかりの彼との間に)妊娠が発覚する
2.突然親に「結婚する」報告
3.移住を思いつく(当初関東における「福島第一原発」による放射能汚染の話題でママコミュニティーはわきかえっていました。お腹の子供のことを思い、いち早く東京から出たかったというのが理由です)
4.夫(当時の「彼」)希望移住先をネットサーチ。一番「大きな会社かも?」な会社を見つける
5.夫、アポなしでいきなり現地に履歴書一枚持って面接へ乗り込む&入社決定(「熱意の表明が大事なんだよ」が彼の言い分でした)ちなみに私達夫婦はいわゆる「アーティスト」夫婦。私は元クラシックバレエ講師、彼はファッションモデルという経歴です。田舎にはそんな職業なないので(前回の記事を参照)まったく未知の分野への飛び込みです)
6.夫、5の一週間後再び現地へ。賃貸物件内覧。スカイプで東京の私に実況中継。賃貸物件を決定。
7.その2週間後、夫現地入り、移住。
8.数日後、私も移住。

以上、こんな経緯をたどりました。読んでくだされば一目瞭然ですが、つまり私は一度も現地を見ないまま移住しました。高速バスを降りて「まあ、いい場所じゃん?」といった具合です。

そこで本題の「住処事情」です。
平たく言うと、、、田舎、賃貸物件すっごい少ないです。田舎は基本的にみんな持ち家があるので同居が多く、「古民家」に住んでいる or 「新築に数世帯で同居」が一般的です。特にペットを飼っている方は要注意。もともと賃貸物件が少ない上、ペット可物件なんてほとんどありません。東京ではいくらでもペット可で住めるマンション賃貸物件ありますけどね。当方、5本の指に入るほどのペット可賃貸マンション物件の中から住居先を決めた形です。マンションも、東京でいうところのキレイめ鉄筋物件なんてほぼ無いに近いです。ただ、都会から田舎に移住してきていきなり戸建てはもしかしたら避けた方がいいかもです。その土地によって住み方がまったく違うからです。当方は激寒冷地に現在住んでいます。雪対策、寒さ対策がサバイバルの第一歩。移住当初はマンションですら寒すぎてマンションですら「寒すぎて絶望して、泣いた」。。。賃貸の相場ですが、場所にもよりますが当方はマンションだとファミリータイプでだいたい5~6万、高くて7万くらいです。「安い」と思われるかもしれませんが、、、マンションは借家に比べて高いです。そして借家は、地方の高齢化も手伝って空き家が多いため沢山見つかります。話を戻してまずはマンションでの田舎暮らし。こちらは現地の環境の違いに適応してしまえばそう、厳しいものでも都会と違ったものでもありません。そこそこ普通に暮らせます。ただ、田舎暮らしに憧れのある方の中には「古民家に住んでみたい。できたら DIY で自分流に家をカスタマイズしてみたい」といった方は「せっかく田舎なんだから畑なんかもやってみたい」といった方は多いのではないでしょうか?実際これはいい物件があれば借家に移るこ可能になってきます。都会と違った環境にいるんだからどうせなら「田舎満喫」したいですよね?
しかし、、、借家はそれはそれでまた色々な「実情がありまして。。。」ここの辺りは次回の「後編」に回すとしましょう。またよかったら読んでみてください。

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